私たちNPO日本木材資源リサイクル協会の会員は木材資源の再資源化を行っています。これらリサイクルされた製品はいろんな分野に利活用されますが、ここでは具体的にこれらの製品の種類、用途をご紹介したいと思います。ここに紹介する物の他、木材資源のリサイクルは様々な分野で行われており、各業界から注目を集めております。

農業系製品

主に農業・酪農・園芸・法面緑化基盤用にリサイクルされた製品を紹介します。

 


おが粉 … 水分調整材や酪農の敷き藁材に利用されます。

この通称「おが粉」と呼ばれるチップは細かく破砕されたチップ(ピンチップ)で、主に酪農分野において家畜の敷藁(しきわら)材として利活用されています。家畜し尿の付着した使用済みのおが粉は、通常において堆肥原料に向けられているようです。その他、おが粉は有機汚泥の水分調整材等、様々な利用法があります。

おが粉製造には原料チップと同じクラスの良質な木材資源が利用され、家畜のひづめや皮膚を傷めない形状に粉砕する必要があります。更に大切な事は、CCAやヒ素、クレオソート等の有害物質、合板、金属等の除去にも注意を払わなければなりません。

 

 


堆肥 … 農業・園芸及び法面緑化基盤育成材等に利用されます。

堆肥は農業、園芸及び土木工事などで用いられる法面緑化基盤育成材など、各分野で言うまでもなく植物の育成促進を目的として利活用されています。

木材資源と動植物性残さ物(簡単に言えば生ごみ)、発酵促進剤などを加えるほか、使用済みおが粉を混入するなどして製造されています。しかし全く家畜し尿等を利用しない製造方法などもありますので、一概に製造方法を挙げる事は難しい事です。それは各社三者三様であり、また使用する土壌の菌の種類や数などの特質なども考えなければなりません。会員の皆さんは良質の堆肥を製造すべく日々努力をしております。

堆肥製造には主に林道開発等で排出される生木や抜(伐)根、樹木皮(バーク、広葉樹が望ましい)が用いられています。そのほかにも建設系廃材の良質な部分も利用されています。